アフターコロナにおけるオンラインでの内定者フォローのポイントとは

売り手市場といわれている現在の新卒採用において、内定者フォローを行うことは非常に重要ですが、新型コロナウイルス感染症の影響により、今までの施策を大幅に見直さねばならない状況にあります。アフターコロナでの内定者フォローでは、どのようなことに気を付けていけばいいのでしょうか。内定者フォローが担う役割などを整理しながら、効果的に内定者フォローを行うためのポイントをまとめていきます。

内定者フォローの目的

内定者フォローは、「内定辞退を防止する」ために非常に大切な役割を担っています。

売り手市場の中で、ひとりの学生が複数の内定をもらうことは一般的であり、その複数の内定を保持したまま、その後の企業の動きをみて入社するかを決める「内定ホールド」をする学生は少なくありません。企業からすれば、内定をだしても、その後辞退の連絡を受け取ることとなります。
(ただ、今年は、採用市場のスケジュールが大幅に変更となったために就活格差が大きくなっているので、これからの状況は変化していくことが考えられます。)

昨年度(20卒)の就職活動では、コロナの影響などで内定が取り消しになり、就職留年する学生が増えたことが話題になりました。そのような状況を見ながら就職活動を始めた21卒の学生は、より慎重に就職活動をおこなっています。

加えて、年々内定出しが早期化している背景がありますので、内定から入社までの期間が長くなる中で、「本当にこの会社でいいのだろうか?」と不安に感じて内定辞退に至ってしまうことも多々あります。

内定者の不安を解消しながら、志望度や会社への愛着心を高めていくことで、内定辞退者を出さないようにするのが、内定者フォローの目的です。

内定者(学生)が求めていること

株式会社ディスコがおこなった学生モニター調査「<確報版>6 月1 日時点の就職活動調査 キャリタス就活2021 学生モニター調査結果(2020 年6 月)」を元に、内定者である学生の状況や、求めていることを見ていきます。

就活継続する理由

内定を取得している学生のうち、就職先を決めていない者にその理由を1つ選んでもらったデータによると、半数以上(55.1%)の学生が「本命の企業がまだ選考中」と回答しました。

次いで、前年は3番手であった「自分に合っているのかわからない」(20.7%) が数値を伸ばし2番手となりました。企業とのリアル接点が少なくなったことで、企業を判断できる材料が乏しくなったと、調査結果では見解を述べています。

かわって、「複数内定で優劣つけがたい」という回答は 9.8%で、前年から 7 ポイントほど下がって3 番手となりました。前年に比べると複数内定を得た者が減少したことによって、前年よりポイントが下がっています。

内定社フォローの必要性

内定を得た企業への意思決定に必要だと思うフォローについての調査では、「内定を得た企業からのフォローが必要である」と答えた学生がほとんどとなっています(90.8%)。前年よりもポイントは増加しており、新型コロナウイルス感染症の影響によってリアル接点が限られていたことから、企業について改めて知りたいと考えていることがうかがえます。

必要だと思うフォロー内容

具体的なフォローの内容として最も多いのは「現場社員との面談」で過半数(52.2%)。「人事担当者との面談」(42.5%)、「社内や施設などの見学会」(39.8%)が 続いています。

5番手ながらも、前年よりポイントを大きく下げているのは「食事会などの懇親会」(-23.8%)で、感染リスクは回避したいけれども、意思決定の前に、リアル接点をもって企業理解を深めたいという学生が多いことが推測できます。

効果的な内定者フォローの例

ウィズコロナ・アフターコロナにおいて、重要となるのは「オンラインとオフラインの使い分け」です。先ほども述べたように、学生は、感染リスクは避けたいけれども、企業のこと、業務のことをもっと知りたいと考えていることが見て取れます。オンラインツールをうまく活用しながら、ときにはリアルな接点の場も用意して、学生の声を反映させつつ、得たい情報を提供していくことが大切となります。

①個別面談を行う

内定後、入社への意志を確認したり、今後のキャリアプランについて考えてもらったりする意味で、個別面談を行うことは効果的です。

また、学生が選考時に聞きづらかった質問や不安な点を拾い上げてフォローすることも、個別面談の役割です。効果的な面談を行うためには学生との信頼関係を築き上げることが重要ですので、企業側本位の面談でなく、学生側に寄り添った対応を心がけましょう。

オンライン会議ツールを用いることも可能ですし、学生が望むのであれば、感染症対策をした上で、実際に対面しておこなってもよいでしょう。ただ、どちらにしても、必要以上に長時間拘束してしまうのはかえって逆効果となります。

【個別面談の内容例】
・最終面接合格を祝福する言葉を添え入社意思の確認をする
・これまでの面接の評価を伝える
・今後の就職活動の継続有無や、入社までのスケジュールを共有
・現時点での不安に感じている点などをヒアリングで解消
・志望する職種などの確認(先輩社員との座談会の参考にする)

②内定者同士のコミュニケーションの場をつくる

入社後、同期として共に働くのはどのような人々なのかというのは、学生にとって気になる事項です。内定者間でのチームワークができていると、不安に思うことも相談・共有しあえますし、入社後に向けてのモチベーションを高めることができます。

従来では、内定者を集めて懇親会や研修・グループワークを行うことが一般的でしたが、オンライン会議ツールや社内SNSツールなどを活用して、内定者同士の親睦を深め、いつでもやり取りができるようにしておきましょう。

【内定者懇談会 企画例】
・事前に自分で自己紹介シートをつくってもらう
Zoomで21卒内定者交流会をやってみた!|ALH株式会社
・企画コンテストなど、簡単なワークショップを行い、自社製品やサービスの理解を深める
オンラインで内定者イベントを開催!~2021年新卒~|株式会社Phone Appli

先輩社員と話せる機会をつくる

どのような同期がいるのか、に合わせて、どのような先輩社員がいるのかというのも、学生は関心があります。不安ばかりの状況で、信頼できる先輩がいることは入社後の馴染む速度にも影響しますし、働いていく上で大事なスキルや、日ごろどのようなスケジュールで動いているのかなど、先輩社員を通じて自分の入社後の姿をイメージする機会にもなります。

日々の業務で忙しくしている社員でも、オンラインツールを駆使することで時間の調整がつきやすくなりますので、なるべく多くの社員と内定者がコミュニケーションをとれる環境をつくると、学生はより具体的に入社後のイメージをもつことができます。

【先輩社員とのオンライン座談会 企画例】
・お菓子食べながらOK!など、話しやすい雰囲気を作る
・先輩社員は部署ごとに一般社員から課長クラスまでキャリアイメージができるよう幅広く集める
・先輩社員の自己紹介では、仕事内容や一日の流れ、やりがいや難しい点など簡潔に話してもらう
・内定者が聞きにくいような質問内容を人事が事前に想定し、くじ引き形式であたった質問に先輩社員が答える、などゲーム形式にして盛り上げる

④社内の魅力を定期的に発信する

学生が就職活動時と入社後でギャップを感じてしまうことは今までも少なくありませんでしたが、コロナ禍で進められたオンライン型の採用活動では、そのミスマッチがより大きくなっている危険性があります。
入社後のイメージを具体的に持ってもらえるような、社内の様子がわかる動画やVRの配信、会社の近況を定期的に伝えるメッセージなどが効果的です。

また、社内行事・取り組み・制度など、定期的に内定者に向けて魅力を発信することで、理解が深まるとともに、入社への安心感を持ってもらうことができます。
そのような制度・取り組みを第三者機関に評価・表彰してもらう「レコメンドリクルーティング」も、ウィズコロナ・アフターコロナ時代の採用PRにおすすめです。

レコメンドリクルーティングについての記事はこちら

まとめ

新型コロナウイルスがもたらした「新しい生活様式」という考え方によって、今まで当たり前であったことが変わろうとしています。世の中の変化に素早く対応できるかどうかが、よりよい採用活動を実現する上でも非常に大切です。優秀な人材を確保して、アフターコロナの時代も成長し続ける企業にしていきましょう。