コロナ禍において世界の人々の思考と行動に加え、働く環境も変わりました。その変化にはデジタルツールを活用した場面が増えています。これからのウィズコロナ、アフターコロナ時代の採用活動においては、デジタルを活用した採用PRを強化させなくては優秀な人材確保ができません。
デジタル採用PRでは、レコメンドリクルーティングの記事でもご紹介した通り、自社が魅力を発信するだけではなく、第三者による評価が信用されやすい”ウィンザ効果”を活用すると、企業研究や比較検討する求職者の目に留まりやすく大変有効です。
今回は企業が取り組むべきホワイト化を総合的に評価し、バランス良く取り組みを実施している企業として認知されやすい「ホワイト企業認定」の取得までの流れをご紹介します。
また、ホワイト財団が定義する「ホワイト企業」とは何なのかは 「ホワイト企業の特徴とは?ここだけはおさえたい7つのポイント」でまとめていますので、併せてご覧ください。
ホワイト企業認定は何日で取得できる?採用時に活用するためのスケジュール
ホワイト企業認定は最短3週間で取得可能です。
WEB審査で計70設問に「はい」、「いいえ」で回答(所要時間、約15分 )した後、土日祝を除いた2~3営業日で審査結果をフィードバック。
その後、書類審査で必要書類をご提出頂いた場合、2週間以内に書類審査をフィードバック。
上記のWEB審査と書類審査通過後、ホワイト企業認定取得となります。
採用時に活用するためのスケジュール
いつに審査を受けておけば、認定が採用時に活用できるでしょうか?
新卒採用を例とすると、例年3月1日よりその年度の新卒採用を行っている企業の情報を公開し、応募受付が可能な状態になります。その際に活用できるよう、遅くとも1月には、WEB審査を受けて頂く事をおすすめします。
採用活動の時期と認定審査・取得のオススメ時期
ホワイト企業認定取得の5つのメリットと活用例
ホワイト企業認定を取得する事でどのようなメリットがあるのでしょうか?
メリット①採用活動に大きな成果
ネットに情報が溢れる中、就職活動中の学生や転職希望の求職者は、業界や企業研究をおこないながら企業を比較検討しています。ホワイト企業認定を取得する事で求職者に向けて健全な組織運営をし、安心して働ける企業であることを伝えることができます。
・自社PRだけではなく、第三者からの評価で信頼を得られやすい
・「ホワイト企業認定」というわかりやすいネーミングと目を引くロゴ
・7項目の審査をクリアしている事から、1つの取り組みだけではなくバランスよく取り組んでいる企業と認識される
メリット②従業員の定着率UP
認定取得を社内報や社内共有ツールを活用し、従業員にアピールすることで以下の効果が期待でき、従業員の帰属意識や定着率の向上に繋がります。
・第三者からの評価を得ることで、自社の取り組みや制度が充実している事を周知できる
・働きやすい環境を整備し取り組んでいる企業姿勢をアピールできる
メリット③自社課題の明確化
ホワイト企業認定は、一つの取り組みだけを評価するのではなく、ワーク・ライフバランスや健康経営、ダイバーシティ&インクルージョン、労働法遵守など、企業がバランスよく取り組むべき7項目を各10設問、計70設問の取り組み実施有無を確認して、評価しています。
ホワイト企業認定の審査対象となる7項目
WEB審査に回答すると、審査結果を以下のような形でフィードバックします。
7項目を点数化し、グラフで表示されますので、自社の状況・弱み・強みが可視化され、今後の取り組むべき課題も明確になります。
さらに、審査点数で高い水準の取り組みを行う企業を評価し、継続的な取組を促進するために認定ランクを設け、認定ロゴのカラーによって自社の取り組み状況もPRすることが可能です。
メリット④顧客満足度の向上
「ホワイト企業認定」取得企業として、プレスリリースや自社サイトなどで自社の取り組みと共にご案内する事で、健全な組織運営をしている企業として世の中に認識していただけます。
信頼できる第三者機関の認定を取得し、従業員やステークスホルダーへの信頼・満足度向上へ繋げる施策は、近年「レコメンドリクルーティング」と呼ばれており、マーケティングの分野ではよく活用されている、直接の利害関係がない第三者による情報は高い信憑性を獲得しやすいという現象「ウィンザー効果」が期待できます。
ホワイト企業認定の審査、認定までの流れ
ここでは、認定取得までの流れを説明します。審査・認定料は無料です。
①WEB審査を受ける 【所要時間15分程度】
https://jws-japan.or.jp/web_shinsa/からWEB審査を受けます。
審査内容は、計70設問に「はい」、「いいえ」で回答します。
【2~3営業日】
②WEB審査の結果をフィードバック
各項目が点数で表示されますので、自社の状況・弱み・強みがわかります。
③仮認定
WEB審査の結果、点数が認定基準を満たしている場合は仮認定となり、次の書類審査へ進みます。
④書類審査
審査結果に基づいた根拠書類や審査点数・根拠書類の内容等に虚偽がないことなどの最終確認をします。
書類提出後【最短2週間、書類不備などがあれば~2ヵ月】
⑤認定
・ホワイト企業認定マーク
・ホワイト企業認定プレート
・ホワイト企業認定証
を付与、贈呈します。
ロゴマークは名刺やHP、採用活動等に、認定証書や認定プレートは社内やエントランス等で活用いただけます。
まとめ
ホワイト企業認定は最短3週間で取得をすることが可能ですが、書類審査に余裕を持って取り組むために、利用を検討する1~2ヵ月前にはWEB審査を実施するようにしましょう。
昨今、国や民間が展開する第三者機関の認定制度が多く存在します。
その中で、ホワイト企業認定は「働きやすい環境整備にバランスよく取り組んでいる」企業であることをPRできます。
自社の価値を向上させるブランディング施策として、認定制度を活用し、採用活動に役立てましょう。